鹿児島で看護師として働く場合

平均年収について

鹿児島で女性が正看護師として働く場合の平均年収は約412万円です。全国平均よりは低いですが、これは東京や大阪などの大都市が全体の平均年収を大きく引き上げていることが理由として挙げられます。また、男性看護師になると事情が変わってきます。鹿児島で働く男性看護師の平均年収は約478万円で、全国的にも目立って低い数字ではありません。特に離島となると体力的な負担が大きいので、男性看護師は歓迎される傾向にあります。
また、勤務地や医療機関の規模によっても年収は変わってきます。県庁所在地の鹿児島市にある病院で働く場合は、より多くの給与を得られるでしょう。基本給だけでなく、夜勤手当や資格手当が加わることも収入に大きな影響を及ぼします。なお、鹿児島市には公務員看護師として勤務できる鹿児島市立病院や、それに近い待遇で働ける鹿児島大学病院、国立病院機構鹿児島医療センターがあります。待遇にこだわる場合は、これらの医療機関に転職するといいでしょう。国公立でない場合でも、鹿児島生協病院や鹿児島徳洲会病院などは好待遇の職場として人気があります。安定した収入を求めるなら、鹿児島市内の総合病院がおすすめです。

看護師の数は足りているか

鹿児島には大小様々な医療機関が存在します。その上で看護師の充実度は、需要数が29,679人であるのに対し、供給数が29,272人となっています。充実度は98.63％で、100％にはやや足りない状況です。充実度の全国平均は95.88％なので、それに比べると看護師の数は足りている状況です。しかし、他県では100％を超えているケースも少なくないことから、鹿児島に関しては売り手市場といえます。鹿児島で働く看護師の数は年々上昇傾向にあるため、移住に伴い転職するのであれば今がチャンスでしょう。
事実、どの医療機関も多くの人材を募集している状況です。高齢化の影響から、病院だけでなく介護施設や訪問看護ステーションなどでも人材が求められています。幅広い選択肢の中から選べるので、自分の希望する働き方を実現できる転職先が見つかる可能性も高いでしょう。ただし、常に同じ求人を出している医療機関には注意してください。そういった医療機関は、求人を出しても人材が集まらず、入れ替わりが激しい可能性があるからです。人材が定着しない職場は長く働くことが難しいので、転職活動の際は十分に下調べをした上で応募を検討しましょう。鹿児島に知人などがおらず、情報を集めることが難しい人もいるはずです。その場合は、転職支援サービスなどを活用して情報を集めてください。